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まだまだ中盤なので、ネタバレはできませんが、思うことを少しばかり。




 いきなりですが、本当に本当の本音を申し上げると、私は原作セブンデイズ以外のシチュエーションで出会うバンエレが、バンエレとして成立するとは思っていません。
 自作のどっかの短編で「別の出会い方をして二人が恋に落ちる可能性はなくはない」的な一文を入れた記憶はありますが、それはあくまでもその視点人物(たしかバンだった記憶)の希望的観測ってやつです。
 種族の違いを脇においても、バンとエレインでは価値観、育ってきた環境が違いすぎます。だからたぶん、別のシチュエーションで出会っても、お互いに避けて通って、気持ちを通い合わせるまでにはいたらないんじゃないか、というのが私の予想です。だからこそ、原作のセブンデイズは素晴らしい。
 古い歌であるじゃないですか

 「あの日 あの時 あの場所で 君に出会えなかったら
  僕らはいつまでも 見知らぬ二人のまま」

 コレッ! バンエレはまさにコレッ! と私は思ってます。
 エレインの孤独も、バンのつらい生い立ちも、すべては「あの日、あの時、あの場所で」互いと出会うための布石だったんじゃないかなと!!(熱弁)


 とはいえ。
 せっかく二次創作してるんだから、いろんな二人の出逢いが見てみたいというのが人情でして。
 特に私がきになったのは、セブンデイズではエレインのテリトリー(妖精王の森)にバンが訪れてであったけれど、その逆だったらどうなっていただろう? という点です。
 バンのテリトリー、つまり人間の町で、迷い込んでしまったエレインはきっと不安や恐怖でいっぱいになります。そんな彼女とであったバンが、どう手を差しのべ、彼女を救ってくれるのだろうと。

 そんな想像がどんどんふくらみ、舞台はアバディンに決まりました。アバディンはバンにとっては「始まりの場所」であると同時に「古傷のうずく場所」でもあります。
 コミックスを読む限り、ジバゴと別れたあとのバンはアバディンを出たのでしょう。その彼がアバディンにもどってきた理由うんぬんは、のちの展開にとっておくとして、バンにとっては古巣のような土地ですから、エレインをひきつれてあっちこっち行ってくれるかなぁと。
 そうですね、エレインに人間の生活、しいてはバンの生きてきた世界をじかに見て欲しいという思いもありましたね。原作でもいまだにエレインは、人間社会を詳しく知りません。せいぜい、<麗しの暴食>亭の仕事を手伝ったくらいでしょうか。

 このような私の願望を満たすためには、なんとかエレインとバンが行動を共にする理由をつくらなければいけません。が、前述のとおり、セブンデイズ外で出会った二人は、価値観の違いから互いに深く踏み込まずにすれ違ったままでしょう。何か強制的な力でふたりをくっつけなければ……! てな発想で、エレインは半透明になり、バンしか頼れる相手がいない、おまけに彼から一定以上離れられない、という設定が付け加えられることになりました。おかげでエレインには不自由を強いてしまいましやが、妖精の羽うんぬんの事件にバンを巻き込む理由になったので、結果オーライ★ということで。

 連載の前半で、エレインとバンは互いの価値観の違いにぶつかり、エレインは人間社会の裏側(博打とか盗みとか)に触れ、バンは妖精族と人間の確執、そしてエレインの過去を知ります。これでようやく、舞台が整いました。
 根強い偏見や、譲れない生き方の違いを超えて、二人が想いを通わせられるかどうか。後半分、お付き合いいただければ何よりです。

 連載終了後にはまた、ここでは書けなかったことも説明できるといいなと思っています。
 それでは。
2016/05/19(木) 自作あとがき COM(0)
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