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こちらも一読しました。
ネタバレです。


いいお話でした。本当に、帯にばっちょ先生が「この二人(ギルマガ)がますます好きになりました」とコメントされていた通りの、ギルサンダーとマーガレットをめぐる切ない物語でした。

舞台はザラトラス聖騎士長暗殺から二年後のリオネス。<七つの大罪>はすでに離散しています。
ギルサンダーとマーガレットはビビアンに監視され、国王は健在ですが聖騎士たちはドレファスとヘンドリクセンに掌握されてしまいました。
ギルサンダー、ハウザー、グリアモールは聖騎士見習いのなかでも頭角を現し始めたころ。

時代設定が見事に原作の隙間を描いてくれていて、それだけで十分楽しめますが、10代にしてつらい恋をしいられたギルサンダーとマーガレットのいじらしさ、そして図らずも過去の大罪たちの行動が二人の想いを繋いでくれます。

ものすごーく簡単に説明すると、

 <エスカノール>が<マーリン>を想って詠った詩が、マーガレットの耳に入り、<キング>の槍さばきを伝え聞き自分の得物を決めたハウザーの仲介によってギルサンダーに届けられる。
 二人のひそかな接触にビビアンが気づき、周囲に危害をあたえることを恐れたマーガレットはひとり古城にひきこもることを決意。その彼女の心の慰めにと、エリザベスとベロニカからクロスワードパズルが贈られる。三人は知る由もないが、パズルの作り手は<ゴウセル>で、パズルを解くヒントには<バン>が作った料理のレシピがかかわっていた。
 見事パズルを解いたマーガレットは、<マーリン>が用意した景品に心を癒される。しかしそれは同時に、ビビアンに<マーリン>の秘術を教えることにつながってしまった。
 そして逃亡中の<ディアンヌ>の行動がひきがねになって起きた事件に、ギルサンダーがまきこまれ、ビビアンとヘンドリクセンによって作り出された化け物と戦う。
 心がくじけそうになる中、彼を勇気付け、迷いを晴らしたのは<メリオダス>の言葉だった。


こんな感じでしょうか。

大罪や若者たちの行動がつながっていき、知らず知らずのうちにギルマガを支え、彼ら自身も強い心で互いを想いあっていく過程がすばらしかったです。
デールや幼いギーラもちょっと登場します。聖騎士ニコラスって原作にいたっけ??
終盤に人狼(ウェアウルフ)の哀しい末路が語られます。狐男(ウェアフォックス)も似たようなものなのでしょうね。人狼の眷属にソードウルフというのがいるそうな、なら狐男にも眷属が存在するのかな。

前作『七つの願い』でも感じたことですが、この筆者さんはハウザーがお気に入りな気がする(笑)
ハウザーのエピソードはそれ自体ギルマガストーリーとは少しずれているのですが、前作同様彼のエピソードは大好きです。ハウザーらしく、問題に真正面からぶつかり、まっすぐに自分の気持ちに向き合うさまが胸を打ちます。単行本17巻で、ドレファスに叱られる幼い彼を見たばかりなので余計にそう思うのかも。
なにより、彼が「槍」を得物に選ぶきっかけがキングというのがいいですねぇ!

あと、バン好きにも良い作品です。厨房に立つバンさんが拝めます! ばっちょ先生の挿絵で! しかもマーリンとゴウセル(鎧)とセットです!
バンと並ぶマーリンが頭一個分くらいしか差がなくて、マーリンでかすぎないかとファンブック確かめたら身長177センチ?!
なるほどノベライズで「長身の美女」と描写されるのも納得でした。
ノベライズ内でのバンは「銀髪を肩にたらした大男」「銀髪に真っ赤な瞳をした大男」「しゃべってみると結構気さくで面白い人」「仲間と賭け事をしていてよく負けていて、負けたら料理を作らされる」などなどと描写されていて、萌えました萌えました。
下戸で賭け事に弱いとか、バンさんのギャップ萌えにまた心臓を撃ちぬかれる……!
マーリンとゴウセルとの会話も楽しかったですし、マーガレットにバンの料理について教えるフィル青年とのやりとりもいいですね。やはりバンさんは子どもに優しい。あと、団長の味の好みを完全に把握してるところとかね、どんだけ団長好きなのよ。

17巻にバンさんいなくてしおしおとしていましたが、ノベライズで萌えをたんといただきました。ごちそうさまです。
ギルマガ好きでも大罪メンバー好きでも、楽しめる作品かと思いました。


最後に、ビビアンの執念が怖い。
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