前回の更新のすぐあとから臥せっていたのですが、回復してコメントをいただいているのに気づいた時、まるでお見舞いをもらえたような、そんないつにも増して嬉しい気持ちになりました。ありがとうございます。
作品の更新はまだできませんが、代わりにaboutのリンクを少し増やしました。寝込んでいる間お世話になっていた七つの大罪考察&感想ブログさまです。
七つの大罪の重要なモチーフであるアーサー王伝説やヨーロッパの神話や伝承の知識も交えた、非常に読み応えのある考察や感想がたくさんありまして、寝込んでいる間ずっと読み漁ってました(うっとり)。
あこがれますねぇ、こういう考察サイト、大好きです。ブログ主さんはもともとアーサー王や神話がお好きで、その嗜好と七つの大罪がリンクしたのでしょうか。それとも大罪愛から勉強なされたんでしょうか。どちらにしてもすばらしいなと、こちらの分野には疎い私としては読んでいるだけでわくわくしました。
本誌の感想もあるのでそちらはなるべく見ないようにしながら、それでもまだまだ読み応えのある記事ばかり。楽しいです。
それでは本題の拍手コメントのお返事です。Hさまへ。
はこさま>>
「火のないランタン」「ING」両作品への感想をありがとうございました。病み上がりには一番の栄養食です^^
まず、「火のないランタン」について。今回もアルモカの葉の一枚になってバンエレハロウィンの実況中継を……うまくできたでしょうか(笑)
バンもエレインもこういうイベントごとには無縁に生きてきたのでしょうね。エレインにとってバンは知らないものを届けてくれるひとで、バンにとってエレインは知ってはいたけれど手の届かなかったものに触れさせてくれるひと……であればいいと言う想いを込めました。
はこさんのプライバシーに関わることですので詳細は伏せますが、バンの厳しい生い立ちに胸を痛めるお気持ちすごくよくわかります。私自身、エレインという救いがあるからこそバンの過去を想像したり書いたりすることが何とかできている状況です。たとえば二時間ドラマの犯人の動機が子どもにまつわるものだと、それだけでもう辛くて辛くて観ていられない……。
本当に、バンは一刻も早くエレインを復活させて、彼女にたくさん「いい子いい子」してもらうといいと思います(笑)バンにとってエレインは、恋人であると同時に母であり姉であり妹であり……、世の男性が女性に求めるものを全て凝縮した存在なのかもしれませんね。
「ING」は、私にとっても(バンエレの非プラトニック話のときとは別の意味で)勇気のいる話になりました。バンとエレインの恋について、またバンがまさに今エレインに対して抱えている想いに関して、言及できる存在は正直なところキングしかおらず、私のバンエレ・バンジェリ観を彼に託すのはキャラを都合よく使っているようで苦しいところがあるのかなと。
そんな反省も抱えていたものですから、はこさんに「キングなら、そう言うだろうな」とコメントいただけてとてもほっとしました。ありがとうございました。
一方で、バンの狂気に手厳しい反応をするキング、というのも書いてみたいテーマです。キングは親友を手にかけ、妹を喪い、それでも現実と折り合いをつけて今を生きようとしています。そんな彼からすれば、バンの未練がましさは腹立たしく映るかもしれません。大罪世界で死者蘇生がどれほどのハードルの高いものかわかりませんが、「愛する者との死別」を乗り越えられないバンを厳しく叱りつけるような彼を描ける日が来ればいいなと思っています。
エリザベスはたぶんリズの生まれ変わりで、きっとリズの前にも「エリザベス」はいて、メリオダスは初代から現在までのエリザベスを愛し続けているのだとしたら、大罪がそういう一途さが肯定される世界観であるのなら、確かにバンのエレインへの想いも美しいものなのでしょうね。
これが現代ものなら、過去に折り合いを付けて未来に向けて生きる(墓前で「今までありがとう、お前のことは忘れない」的なセリフでいい笑顔見せるような)展開があるべき姿なんでしょうけれど。
こういう価値観のズレというのもまた、ファンタジーものの楽しみのひとつではあるかもしれません。
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