（追記）Wさまへ。お返事ありがとうございます。ピクシブよりメッセージをお送りしましたので、ご確認くださいましたら幸いです。（追記終了）
バンエレにおいてもキーマンであるキング。彼について思うところはたくさんあります。
たとえばキングって妖精を統べる王のくせに、なんで人間の国のひとつにすぎないリオネスの裁判にかけられて、その判決で刑に服したり、リオネスのために聖騎士として奉仕してるんでしょうね。
一国どころか一種族の王を奉仕させるって、その王の力を恐れて人間側から不可侵の密約をもちかけたらしいのに、一体どんな力関係。
キングを見るに、リオネス国王への敬意はあるようで（王から下賜された神器をなくした連中に驚いてたし）（しかしそもそもキングの神器は妖精族のものだよね）。
エリザベスやアーサーを「お前」呼ばわりすことには否定的です。
１．バルトラ本人を名君として尊敬している
→それほどバルトラが名君とは思えない（仁君ではあるでしょうけど）。アーサーへの配慮の説明がつかない。またバルトラとの直接的なやりとりもないため、判断保留。
２．王族と呼ばれるもの全般には敬意を持って接している
→同じ王族としての親近感か、同じように扱って欲しいキングの秘めた願望の現われか。
→敬意を払って欲しいわりに、キング自身に自分が王だと吹聴して回る様子が見受けられない（ギルたちリオネス聖騎士からも、妖精王としてより七つの大罪キングとしての認識が強そう）。親近感という割には、エリザベスやアーサーとは距離感がある。こちらも判断保留。
複雑怪奇なバンの内面とならんで、キングの置かれた立場というのも興味が尽きないテーマですね。
バンエレ好きな方はとはもちろん、キング好きな方ともそのあたりじっくり語り合ってみたいものです。
というわけで、Wさま、お返事です。
わかばさま>>
わかばさん、こんにちは！
様付けしていただくほどご大層な人間ではありませんので、お気遣いなく！ むしろ行き届いたご配慮にいつも頭が下がります。風邪への心配もありがとうございました、今はすっかり元気です。わかばさまもどうぞお気をつけくださいね。
「ただ、一筋の光」へのご感想ありがとうございます。まさしく私も、キングの行動や死者の都でのエレインとのやりとりに、「なぜこうなったんだろう」「あのときこうしておけば……」という疑問や仮定を繰り返してきました。本作は私なりの納得の仕方、つじつまの合わせ方であり、決して正解ではないと自分を戒めていますが、こうしてわかばさんからの共感をいただけて、それなりに筋は通っているのかな、同じようなことを考えていた方がいらっしゃるのだな、と励まされたような思いがいたします。
もしかしたら、このあたりのことは、ばっちょ先生自ら原作にて答えをくださるかもしれませんね。
エレインがわがままを言える唯一の存在がキングであるとバンが考えるのも、妖精王の森の7日間で、彼女の語る「兄さん」像に彼が触れてきた証でしょう。ちょっと嫉妬じみた謎解きに見えていたら嬉しいですね。
私もキングは大好きです。なんといいますか、一筋縄では捕らえきれない、王であり、兄であり、親友との誓いを守った男であり、200年越しの片想いを抱えた男であり、七つの大罪であり……、原作の主役級のメンバーで、ここまで多くの顔を持つキャラクターも珍しいと思っています。
そんな彼の目を通して、バンエレを描くのがとても楽しく、ついつい彼を登場させてしまいます。どうぞご容赦ください＾＾；
そうそう、わかばさん。9月中旬と10月下旬にピクシブからメッセージを送らせて頂きましたが、届いてますでしょうか？
9月のメッセージはわかばさんの作品への感想をお伝えしたかっただけなので、受け取っていただければそれで充分なのですが、10月下旬のメールではお問い合わせしたいことがあり……。お返事を催促しているわけではないのですが、ピクシブメッセージは何かとエラーが多いと小耳に挟んだので確認させていただければ幸いです。
新章に入ってからのキングは忙しいですね。
妖精王の森で兄として自責の念にかられ、義兄としてバンを守ろうとし、王としてわが身を省みず、恋人を思う男としてゴウセルをぶっとばし、ヘルブラムの親友としてヘンドリクセンに怒り、七つの大罪として、またディアンヌとバンの理解者として団長を疑い……、自分本位に戻ったときのキングの本当の気持ちはどこにあるのかな……、それともこれをすべてひっくるめた感情が彼そのものなのかな。
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