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 各話の感想含めた細かい話はさておき、興味の持ったところをざっくりとまとめました。
 土曜日のチャットの話の種になれれば。
 読後の勢いで書いていますので、誤字脱字はもちろんトンデモ解釈にも目をつぶってやってください。解釈はまた読み直していくうちに変わっていくところも多いでしょう。

 ※前半ネガティブな感想が続きます。苦手な方はご注意ください。





 限定版のカレンダーで妖精王の森焼失の日付が発覚!! 逆算でバンエレファーストコンタクト(バンエレ記念日)も発覚!!
 おまけ漫画のエレインがかわいすぎた!! やきもちエレイン!!

 以上!


 はい、嘘です。真面目にやります。


 収録されているのは第136話「散開する恐怖」から第144話「その男<強欲>につき」まで。
 単行本のみのおまけ漫画が、メリオダス、幼いバン、死者の都(死者の国?)のエレインの三つ。
 バンが本格的に出てくるのは139話からなので、半分以上はバンだらけの今回。
 王国側の新キャラも出てきましたね。<蒼天の六連星>、いたいた!そんな人たち!(すっかりわすれてた) デルドレーちゃん好きだなぁ。単に「衝動」って言ってるときの垂れ眉と瞳孔の良くわかる瞳が好きなだけかもしれないが。

 ん、で、まぁ、前半ね。っていうか、メリオダスね。うん。いや、メリオダスとエリザベスね、あとそれからキングね。
 どうしよう、私の中で彼ら彼女の株が下がり続けています。
 キングの株が下がっているのは、メリオダスの行動に反論する割には対案を出さないこと(ここはジェンナと同じ)、行動があまりにも行き当たりばったりなこと(これは今に始まったことじゃないけれど)。バンとディアンヌのためにメリオダスが信用に足るかどうか見極めるんじゃなかったんですか。メリオダスの挑発行為に不信が確たるものになったのなら、メリオダスの脅威から他の仲間たちを守ってやりなさいよ。
 キングの中の優先順位が、ディアンヌ&バン&エレイン>>(越えられない壁)>>その他であることはしょうがないとして、彼のやっていることが根っこでメリオダスと同じだったことにガッカリ。

 メリオダスの意図はそれ自体間違ってはいないのかもしれません(現時点で結論は出せない)。彼は誰よりも<十戒>について知っているだろうし、首脳クラスのゼルドリスとは兄弟のようですし、彼の行動パターンも見通してのことでしょう。しかし、この作戦はどう考えても無辜の民を犠牲にします。現にデリエリ&モンスピペアがおりたったベルフォードでは被害が出てます。彼らのことをメリオダスはどう考えているのでしょうか。(余談ですが、デリエリ&モンスピートはきょうだいっていう可能性もありますよね)
 これが、人間たちとも合意を得、王国側のサポートもあり、一致団結して<十戒>を迎え撃ち、メリオダスたちが到着するまでの時間稼ぎをする、という作戦ならばまだ理解ができるのですが。
 このくだりを見て思ったのは「第一章はなんだったのか」というやるせなさです。バンやエリザベスの言葉を受けるまで、敵であろうと誰かを手にかけることすら躊躇してきたメリオダスがどうしちゃったんだろう、という疑念でいっぱいです。この作戦で安全なのって、メリオダスの周囲にいる仲間だけなんですよね。所在不明のディアンヌや単独行動のバンですら危ない。メリオダスの優先順位の第一位にいるのがエリザベスだとして、彼女が無事なら本当に他はどうでもいいのかしら。そのあたりが、キングの行動と似通っていてもやもやしてしまいます。私だけかしら。

 そしてエリザベスが実のところ一番株が暴落していて辛いです。
 上記のようなメリオダスへの違和感を何も感じてくれていない彼女を、私はひどく遠い存在に感じてしまいました。第一章でも、メリオダスの飄々とした性格は掴みづらく、主人公でありながら感情移入しにくかったです。しかしその感覚のズレをいつも補い、橋渡しをしてくれていたのがエリザベスの存在でした。メリオダスがどんなに謎めいた、危険の香りがするキャラクターであろうと、エリザベスが信じ、そしてエリザベスに応え続ける彼が「悪」であるはずがないと思わせてくれていました。しかしそれが今回は完全に逆効果で。「メリオダスは何も変わっていない」という彼女のセリフが、作者の言い訳のように聞こえてならないんですよね。そして彼女の言動は間接的にキングを貶めている。(キングもキングでたいがい自分勝手だけれど)このへんのことは私がうんぬんするより、リンク張っています感想・考察サイトさまのほうが的確です。

 というわけで、前半は読んでいてしんどかったです。大罪で二次創作続けていけるか不安になるほど。バンエレにメリオダスの行動は関係ないじゃないかといわれればその通りですけれど、私はもともと『七つの大罪』が好きで、その世界にいるバンエレが好きで(なのでパロものは書いてない)、なのに主人公のメリオダスに共感できないのはものすごくストレスなんですよね。


 辛気臭い話はこの辺で、後半のバンのターン。
 可愛さがグレードアップしたジェリコ、バンの過去、ジバゴさん、エレインの蘇生、<十戒>との対決と目白押しでこっちは別の意味でメンタルがしんどかった(笑)
 ちなみに、私が本誌を買って読んだのは138話と140話でした。

 おかげさまでこの巻ではいくつか自分の中のキャラ観を修正する必要が出てきました。
 まずジェリコ。
 グスタフとの確執もあってもう少し鬱屈したものを抱えている子かと思いましたが、バンにくっついている間の彼女の言動は実に素直ないい子ですね。彼女は彼女で「第一章はなんだったんだ」とツッコミたくなります、こちらはいい意味で(笑)
 彼女と関連してバンの妹ネタはかなり唐突な印象はぬぐえませんが、ジェリコを「妹分」ポジに落ち着かせるための処置でしょうか。第一章のときの彼女はともかく、今のジェリコならバンを受け止められる度量があるかな、とも思い始めたところだったので、妹という落としどころに納得と残念な気持ちが入り混じって複雑です。あ、いえ、私はバンエレ派なんですけどね!
 それにしたって、ジェリコの決死の告白にちょっとくらい反応してあげてもいいじゃないか、バン(笑) 彼女の想いを受け止めるひとコマもなく、ひたすらエレインエレインて……、そりゃジェリコの肩も持ちたくなりますよ。

 二次創作の上で、今回の過去編が出るまでバンは孤児かなと想定して書いていたのですが、真相は被虐待児でした。はぁぁぁ……子どものかわいそうなネタは落ち込みます。一番悲しかったのは、バンはどうやら母親似で、その母親すらバンを愛してなかったことです。ライパクのブリジットパターンならまだ救いがあったのに。88話の女装扉絵のバンさんがお母さんそっくりで泣けてきた……。
 そこでちょっと考えてしまったのは、エレインの外見があのお母さんと真逆だったから、バンはエレインに心を開いたという可能性はないか、という点です。
 立ち絵がないのではっきりとしたことはわかりませんが、バンのお母さんは巨乳、長身、妖艶とそろった美女っぽいです(まさに88話の扉絵のバンさん(笑)。一方で、エレインはつるぺた、チビ、ピュアでウブ。もちろんバンがエレインに惹かれたのは、エレインと過ごした7日間故ですが、最初のとっかかり、少なくともバンが彼女に拒否反応を示さなかったのは、エレインの姿かたちが母に愛されなかったトラウマを呼び起こさなかったからかもしれません。
 でもそんな、マザーコンプレックスこじらせたような恋のきっかけは、ことバンエレにおいては嫌かも(笑)

 そして、バンは親から言葉遣いすらまともに教わっていませんでした。今の物騒な言い回しも、ジバゴによって矯正されマシになった姿なんですね。バイゼルのときエントリーで文字を書いてましたが、彼に読み書きを教えたのもジバゴなのでしょうか。リングネームが本名をもじっただけだったのも、あまり読み書きが得意ではなかったからかな、というのはうがちすぎかなぁ。

 バンの妹・キリアちゃん。おまけ漫画のバンの幼さを見るに、ジバゴと出会った頃には死んでしまっていたのかな。歳の差はあまり大きくなさそうです。あのキリアちゃんが4歳とすると、バンは5歳6歳くらいかな。
 何はともあれ、バンもお兄ちゃんキャラになりました。キングとは「妹を守れなかった兄」仲間ですね! いいとこのお嬢さんでグスタフというしっかりした(しすぎた?)兄がいるジェリコに、満足も歳も取れずに哀れに死んだ妹を重ねて(顔立ちだけならデリエリやデルドレーのほうが似てそう)、彼は何を思うのでしょうか。
 恋人と親友を天秤にかけ、一度はその選択に後悔した彼は、エレインの復活により今度は恋人と妹(ジェリコ)を天秤にかけさせられます。ジェリコを守り、エレインを説得する姿は、もう二度と選択を誤らないように慎重になっている姿と見受けました。さすが、ジバゴのアドバスのおかげですね。

 だがしかーし、やっぱりネックになるのはメリオダスです。ジバゴのおかげでとても良い話になったけれど、やはり強引にメリオダスの印象を持ち上げようとする作者の意図が透けて見えてもやもやしてしまう(笑) バンが自責の念にとらわれるのは大いに結構なのですけれど、バンの行動に怒らないメリオダスの不気味さはいかんともしがたいですよ。ますますメリオダスがわからなくなりました。王都でやりあったときに言った「オレがお前ならそうする」というのがメリオダスの全てと納得するしかないのでしょうか。

 最近、私の中のメリオダスアレルギーがすごい(笑)


 この巻で最も私の中のキャラクター観を変えられたのは、エレインです。
 未練あったのね。
 バンへの想い=未練としてしまえばそれはそうなんですが、ノベライズ『セブンデイズ』のラストを踏まえると、彼女はもうバンという存在と出会えただけで満足しちゃってるのかなと思っていたものですから、メラスキュラの魔力の影響とはいえ、彼への独占欲をむきだしにして蘇生するという発想はありませんでした。可能性としては、ひとりぼっちにされた恨みや怒りがやはりキングに対して残っていて、それを利用されて兄妹対決ならアリだなと受け止めたかもしれません。
 加えてエレインの「ずっと見ていた」発言&おまけ漫画。
 私は読みながら、エレインのこの発言はメラスキュラの魔力の影響だと受け止めました。メラスキュラは怨反魂の法で死者の魂に(その者が最も未練を残す現世の者の)幻影を見せる。「自分を忘れて生を謳歌する者」に対してよみがえる想いをマイナスの方向に増幅して、蘇生させる。つまりエレインが「見ていた」と自覚するものは、本当はメラスキュラに「見せられた」もので、死者の都(国なの? エレインのいた場所は死者の国の首都的なものなの??)にいたエレインはバンのことは見ていなかったというのが私の推測でした。
 根拠は死者の都での再会時に、エレインがバンの傷について尋ねたセリフです。あれは本当に知らなかったわけではなく、バンをからかう意図でなされたものだったのですね。
 いずれにせよ拙作「聖女の祈り」や「I'll cover you」のエレインとは少しズレてしまうのかな。拙作の彼女の想いはあくまでもバンの幸せを優先した建前で、やはり独占欲はあったということで修正可能だろうか(笑)
 となると、エレインは本当に「バン(あなた)を待っている」のですね。「いつか必ず」というバンの誓いを信じて待っているのですね。賢者の贈り物的な愛も美しいですが、互いにブレることなく相手を求め合う愛もまた熱烈ですこと。
 作中何度目だ!ってキスシーンも濃厚でたまらんですが、私は「私を止めて」と叫ぶエレインをバンが抱きしめるコマが一番好きですね。うん、あれはいい(悦)
 そしてバンがエレインを説得するセリフも好きですね。「俺の女」「俺のもんだ」。
 俺の、俺の、俺の。
 「バンはわたしのもの」とエレインは言うけれど、彼女の本当の望みは「自分がバンのもの」になることで、言うなれば、世界一に彼の所有格が似合う存在でありたいのですね。そこんところをバンは承知してのセリフなのか、あくまでも<強欲>設定ゆえなのか、うーん、気になる。
 ブラック・エレインの新衣装については、あれはもっと胸のあるキャラに任せたほうがいいのでは……マーリンとか(笑) エレインなりのお色気を模索した結果だとしたらかわいいですねぇ、足元なんてまさしく女の子。そんな服より88話でキングが着てた服とかどうでしょう? お兄ちゃんがあれだけ似合ってるんだから、エレインだって間違いないよ!

 さて、バンVS<十戒>
 メラスキュラさんは「信仰」ですか。
 修行なし神器なしのバンがガランとメラスキュラ相手にどうこうできるとは思っていませんでしたが、新技出ましたね。対ヘンドリクセン戦でその技使ってたらあっさり勝てたんじゃ……。いや、それ以上に、団長が死んだら勝率がほぼなくなっていたというゴウセルの発言がおかかしくなりますね。もしやジェリコと旅してる間にちゃっかり修行というか、鍛錬して会得したのでしょうか。
 バンがまとってる炎みたいなオーラはバイゼルの喧嘩祭りでも、メリオダスの身体能力奪ったときに現れてましたね。DBでいうスーパーサイヤ人の「気」的なものでしょうか(笑) バンさん色素薄くて髪の毛逆立ってるからますますサイヤ人ぽい。
 生命の泉の再生速度がよくわかりません。ヘンディ戦で上半身と下半身バッサリされてから復活するのにかなりのページ数がかかっていますが、ガランにやられてもすぐに回復しました。宿主(バン)の精神状態に左右されたりするのかしら。それともあまりツッコんではいけない部分かしら。


 最後になりました、バンの育ての親・ジバゴ。
 どうしよう。
 めっさ好み。
 ちょい悪オヤジ最高。男やもめ万歳。
 勝手にロマンスグレーだと思っていましたが、金髪ですか、キツネ色ってことですか、んんんん、タイプだどうしよう。
 もともとオッサン好きなのですよ。バンも実年齢43歳っていうことで、オッサン萌えの亜種なんですよ、ええ。あの外見、あの言動で実は(人間としては)中年並みに生きてるっていうのが、バンの魅力ですよ。わかりませんか!!!
 そのバンとあんな感動の再会果たしておいて、あっさり死んでしまわれましたけれどもジバゴは再登場してくれないでしょうか。だって、息子(バン)の恋人(エレイン)にもまだ会えてない!会わせてあげたい!!だってジェリコは会話もして、あまつさえ恋人に間違えられかけてたのに!!エレインは未来の嫁として挨拶しとくべきでしょうよ!!(必死)
  P102のジバゴの表情は秀逸でした。
  安易なif話はキャラへの冒涜かもしれませんが、もしセリオンを失わず、バンも守れて、息子二人と彼が幸せに生きられたら。セリオンとバンが兄弟のように育つことができたなら。そうなればきっとバンはエレインとは出会わないし、エレインの孤独は癒されることなく、妖精王の森は赤き魔神に蹂躙されキングの救いは無くなってしまうのでしょうけれど、考えずにはいられませんね。

 ジバゴっていうから、ドクトル・ジバゴ連想して、医療系、ヒーリング系のキャラクターかと思いきや、まさかのどストライクなちょい悪オジサマで、無性に彼を書きたいです(笑)
 実は私、ジバゴのこと悪人だと想像していたんです。理由はいくつかありますが、一番大きいのは「バンはなぜ妖精王の森焼失の犯人として王国側に捕らえられたのか」という疑問からでした。ノベライズの中に「妖精王の森に悪意を持って侵入したものはそれだけで罰せられる」旨の記述があります。妖精王の森へのアクセスを監視している存在が王国側にいるわけです。そこから、(私の想像の)ジバゴはわざとバンに生命の泉の秘宝の話を吹き込んだのかなと。
 つまりはこういうことです。
 ジバゴ(想像)は小悪党で、バンに目をかけ、彼に魔力が目覚めてからは便利に使っていた。けれどバンの魔力は大きくなる一方で、次第にジバゴ(想像)はバンを持て余すようになる。バンはあくまでもジバゴを慕っていますが、そんなことは信用できない器のちっさいジバゴ(想像)は、バンをどうにか始末しようと策をめぐらせ、彼に秘宝の話をする。バンの性格的に必ずそこに行くとジバゴ(想像)は踏みました。あとはアクセスを監視している王国側が、そうでなくとも聖女が始末してくれる。その思惑が、ジバゴ(想像)の「裏切り」だったのかなと。で、ジバゴ(想像)の元から逃げ出そうとしたバンは、命の危険にさらされてしまった……。

 まぁ、見事に外れましたわ。ジバゴ良い人でした。ごめん、ジバゴ。



 最後の最後、次巻予告のアレはエスカノール?! まさか?! まさに!!? リッタだよね??! 麗しき暴食亭って!?!
 ケロロ軍曹のドロロみたいなことになってましたけれど、ついに??!!(ドロロと違って番外編には登場済みですが)
 次巻も楽しみです。
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