なんだかひっっっさしぶりな短編更新な気がします。がんばった……!
大好きなミュージカルネタ(?)なのはご愛嬌。
レミゼ前半のヒロイン・ファンティーヌの一人娘にして忘れ形見のコゼットのナンバーです。
歌うコゼットは幼少時代ですが、彼女自身は成長し後半のヒロインとなります。
それはさておき。歌詞自体は短いナンバーですが、切ない! 小さい子どもの虐待ネタとかまじ勘弁!
タイトルは"Castle on a Cloud (Little Cosette)"、日本語タイトルは「幼いコゼット」です。
ナンバー自体は2分ほどですが、前奏がながいので38~39秒くらいから聞き始めるのとオススメします。
あの雲の上に お城があるのよ
お掃除なんかも しなくてもいいの
お人形もあるわ 友だちもいるわ
誰もどならない いじめたりしない
白いドレスの人唄う子守歌
わたしにささやくわ
ねえコゼット愛してると
みんな楽しくて 誰も泣かないわ
夢でゆきたいな わたしのお城に「白いドレスの人」のあたりで、あああああああっってなってしまう私の気持ちがちょっとでも伝われば幸いです。
余談ですがすこし昔、世間を騒がせたイギリス人歌手スー●ン・ボイルの十八番だった、「夢やぶれて(原題:I Dreamed a Dream)」は、おなじくレミゼの、コゼットの母親であるファンティーヌのナンバーです。
ファンティーヌは未婚の母で、それがバレて工場をクビになったあと、知人に預けていたコゼットを養うために娼婦に身を落とし、病で亡くなります(「夢やぶれて」は工場をクビになった直後のナンバー)。彼女の転落の一因であり、彼女を愛した主人公(ジャン・ヴァルジャン)は彼女の死を看取り、母の死も知らないコゼットを生涯守り抜くことを誓いました。
「幼いコゼット」は、預け先のテナルディエ夫妻に虐待されているコゼットが、現実逃避に歌う一曲でして、そのすぐあとに彼女はヴァルジャンに引き取られ、のちに美しい娘へと成長します。(この辺の人間関係が後半にも深く関わってくるので、レミゼはおもしろい)
キリアとは境遇がだいぶ違いますが、彼女もコゼット同様、夢を見ることでつらい現実から必死に自分を守ろうとしたんじゃないかなぁと思いまして。そしてコゼットと違い、叶わぬ彼女の夢はバンへと引き継がれたと。
そんなお話になっていれば嬉しいです。
それでは、連載にも応援メッセージをありがとうございます。
Sさま、続きが楽しみと書いてくださったあなた様、お返事です。
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