このページは、
 ・地雷など苦手な作風を避けたい方
 ・好みの話を探したい方
 ・書き手のコメントに興味がある方
 を対象にしています。
 ・読む前にネタバレしたくない方
 ・作品外で書き手の意図を知りたくない方
 はまわれ右でお願いします。

 左側のtext一覧をクリックすると、こちら側で簡単なあらすじとコメントが確認できます。コメントは各作品末尾にあるあとがきとは異なり、作品への思い入れや作品に込めた意図などに触れていることが多いです。
 おおよその作品傾向はもちろん、シチュエーション、苦手要素となりうるものを列挙していますので、お好みの作品を探すのにご利用ください。
 当然ですがあらすじもコメントも激しくネタバレです。


■ コメント ■
作品へのコメントはこんな風になっています。あらすじは見たいけど、コメントは読みたくない方はこちらをご覧になりませんように。
上手にご利用くださいませ。











































シアワセの風景

■ チェックポイント ■
 リオネス/<七つの大罪>聖騎士時代/シリアス/血まみれ表現あり/エレインはバンの回想にのみ登場/おっさんキング/キン→ディア

 血の匂いを不審に思ったキングが、バンの部屋を覗くとそこは血まみれになっていました。酔ったバンに問いただすと、彼は死ねるかどうか試してみたというのです。不死身のバンの奇行にキングはついていけません。
 バンによると、彼はこの部屋に戻る前に一人の子どもを助けました。彼には滅多にない善行ですが、バンは最悪な気分だと不満を露にします。助けた子どもとその親たちが見せた家族の光景が、恋人のエレインや親代わりだったジバゴを失ったバンにはつらく映るのでした。
 シアワセになりたいと、バンは言い残して酔いつぶれてしまいます。その言葉にキングは自分が幸福を祈る存在としてディアンヌと妹のエレインを心に描きました。

■ コメント ■
当人たちが気づかないところで、過去がリンクしているバンとキングを描こうと思った作品です。どちらもエレインを想いますが、その方向性はまるで違う。恋人と兄、死者への想いと無事で生きていると確信している者の願い。
この二人が離散したのちに、死者の都編であのような再会をするかと思うとさびしい気持ちになります。あのときキングが告げた「オイラだってこんな気持ちで再会したくなかった」という言葉が、この作品でのやりとりにかかっているといいなと思っています。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






オスローは知っている

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時代/ラブコメ風/両片想い/恋する乙女エレイン

 ハーレクインのために、森を守るエレインの傍にいることを決めたオスローは、他でもない彼女にバンを?むことを禁止されてしまいました。不審な人間相手へのエレインの命令にオスローは納得がいきません。しかし、オスローはバンを?まないことに決め、代わりに彼を追いかけました。
 エレインの好物を探しているバンを、オスローは遠吠えの衝撃波で吹き飛ばしてしまいます。彼はエレインの水浴び場に落ち、彼女によっても吹き飛ばされてしまいました。
 またしてもオスローはエレインに叱られてしまいます。オスローはエレインのためだと弁解。エレインからバンへの好意、そしてバンからエレインへの好意を指摘されたエレインは動揺し、オスローには不可解な言動を重ねました。お手上げ状態のオスローは、ハーレクインの帰還を待ちわびるのでした。

■ コメント ■
書いててめちゃくちゃ楽しかったです、オスロー視点。苦労したのは、オスローの鳴き声のバリエーションをどうするかって所でしょうか(笑)
キングが出て行ったあとのオスローの行動を自分なりに想像して説明しつつ、バンエレのもどかしい恋の一部始終をオスローだけが知っているといいなと。それから、恋するエレインは可愛いぞ! と全力で主張したい気持ちもありました。
心残りと言えば、森の焼失後、ハーレクインと合流したオスローがなぜバンエレのことを打ち明けなかったのか、この部分のつじつまも合わせられたら……。それ以外は、評価も上々でお気に入り作品です。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






賊の純真 聖女の強欲 in lastday

■ チェックポイント ■
 続き物の後編/妖精王の森/セブンデイズ時代/シリアスからラブラブ、からの原作オチ/両思い/キス/性行為を匂わせる描写あり

 「賊の純真 聖女の強欲」の続き。
 肉体関係を持ったバンとエレインですが、誤解からバンとの間にぎこちない距離ができてしまいました。エレインはこのままバンがいなくなってしまう不安と、彼のものにはなれないジレンマに涙を我慢しきれません。
 森の奥で泣いていると、心配したバンが追いかけてきました。エレインをひたすら心配する彼の心の声に、不安をかき消された彼女は彼への想いを打ち明けたのです。
 再びバンと結ばれたエレインは、一時的に里に下りたバンを待ちます。戻ってきたバンは、人里で得た情報からエレインの兄探しを提案するのでした。バンの言葉に希望を与えられたエレインは、兄について彼に語ろうとします。

■ コメント ■
複雑なオチをつけてしまった前作に対し、続きを読みたいという閲覧者さまからのリクエストで書きました。
バンエレのアレなシーンを、前作よりもフワワっと、かつロマンチックに描写することにエネルギーを注いだ作品です。終盤は原作の流れに沿わせるために、キングのことはもちろん、ジバゴやヘルブラムのことを絡めてみました。
微裏とはいえ、全年齢にしたのは、具体的な描写は何一つ書いてないので、二人が○○したとは限らないよ~、という逃げが通用するかなと思った次第です(笑)

ページトップ  この作品を読む(別窓)






I Want It All

■ チェックポイント ■
 <豚の帽子>亭/3DSゲーム設定/シリアス/死別中/バンとキングの会話/エレインは眠っているだけ

 <忌まわしき魂>に意識をのっとられたエレインを捕獲し、眠る彼女をバンは<豚の帽子>亭の自分のベッドに横たえます。死者である彼女との二度目の再会に戸惑っていると、妹の様子を見にキングが現れました。実の兄である彼でさえ、エレインの姿を見ることはできません。
 自分にしか見えない彼女の存在が、まるで幻覚のように思えてバンは不安になります。このままの状態で彼女と共にありたいと望むバンの弱い心を、叱咤したのはキングです。
 キングの情け容赦ない言葉に、バンは彼女を取り戻す決意を確かめるのでした。

■ コメント ■
原作の死者の都とは違って、エレインの姿と声がバンにしか感じられないという設定に非常に萌えました。同時に、原作内の「死」の概念を軽くしてしまった死者の都という設定への、挑戦でもあります。
エレインといられるなら、別にこのままでもいいじゃん。と開き直りそうなバンが、戦いに臨む理由にキングが関わっていてくれたらうれしい。バンエレ作品であると同時に、義兄と義弟のお話になればいいなと思いました。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






I'll cover you.

■ チェックポイント ■
 ED後捏造/両思い/ひたすらイチャラブ/扉絵「女子のパジャマパーティ」ネタ/キス

 ディアンヌとエリザベス主催の女子のパジャマパーティに参加したエレインですが、バンに強奪されてしまいます。奪われた先で、バンとエレインは星空を見上げました。
 妖精王の森にいたころを思い出すやりとりに、エレインは自分が死から蘇ったことを、バンがまだそのことに慣れていないことを実感します。一瞬でもエレインを手放したくないバンは、彼女を抱き締める口実をひねり出すのにさえ必死でした。
 バンがエレインの孤独を埋めてくれたように、エレインはバンの不安を消す決意をします。互いに無理のある言い訳を繰り返しながら、二人はいつまでもキスを繰り返すのでした。

■ コメント ■
初めてエレイン生存のエンディング後を捏造した作品となりました。エレイン復活後のバンの反応を想像して書いたので、かなり思い入れがあります。
やっぱり、エレインを失ったことによるバンのトラウマは相当なものだと思うんですよね。というかそうあってほしい。エレインを惚れさせたのはバンの責任ですが、バンを孤独にした責任はエレインにあるので、お互いにお互いの責任を果たすためにいつまでもいつまでも幸せに暮らしてくれればいいと思うのです!

ページトップ  この作品を読む(別窓)






コケモモ・スケルツォ

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時点「永遠の刹那」直後/無自覚イチャラブ/恋愛偏差値小学生男子なバン/

 エレインが考えていることを当てようと、バンは全く見当ハズレな答えを繰り返します。いい加減うんざりしたエレインですが、彼女のことなら何でも知りたいというバンの言葉にときめかされました。
 バンの恋の自覚を促そうとするエレインですが、まったく気づこうとしない彼にとうとう忍耐も限界。食い下がるバンに、結局は想いに気づいて欲しいエレインは折れるしかありません。
 バンの好意は明らかにエレインを向いています。彼の自覚を、エレインはゆっくりと待つことにしました。

■ コメント ■
恋愛初心者のバンを書こう! と思った作品。初級どころか初心者のバンは自分の想いにすらまだ自覚がありません。そんな彼に振り回されながらも、可愛いなと思ってしまうエレインはまさに惚れた弱みというやつで。
ジゴロの素質があるバンとエレインの、ほほえましい駆け引きを楽しんでもらえますように。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






気まぐれシェフの夢

■ チェックポイント ■
 前半は王都決戦後、後半は<七つの大罪>聖騎士時代/シリアスで切ない/死別中/ギルマガ

 <豚の帽子>亭でバンの料理に舌鼓を打つギルサンダーは、バンの料理から女性の影を感じ取ります。ギルサンダーが初めてバンの料理を口にしたのは、<七つの大罪>がリオネスの聖騎士をしていたころの話でした。
 バンの料理に潜む恋の味に、ギルサンダーはマーガレットのことを想わずにはいられません。バンのアドバイスと彼お手製のコケモモケーキを味わいながら、ギルサンダーは王国誕生祭にマーガレットを連れ出すことを考えるのでした。
 聖騎士時代のある日、バンはメリオダスの作ったパウンドケーキの出来の悪さに呆れます。料理の出来る男になってモテるらしいと聞きつけたメリオダスは、バンのモテ具合を尋ねますが、本人はまるで興味がありませんでした。
 ひとりになったバンが想うのは、エレインのことです。彼女にコケモモのケーキを食べさせてやることが、バンの叶わぬ夢でした。

■ コメント ■
102話はギルサンダーとバンが同じ空間にいるという珍しいシチュエーション、ということでこの二人の絡みを書かずにはいられませんでした。ギルサンダーなら多少キザなセリフを言わせても赦されると思いましたし(笑)
メリオダスとの絡みも書いていてとても楽しかったです。原作内の二人の関係に、なかなかしっくり来ないので、バンにとって重要な存在であるはずのメリオダスですが、うちの作品の中では出番がぐっと少ないことが考え物。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






700年の孤独

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時代/ノベライズ『セブンデイズ』ネタ/シリアス

 兄に代わり森を守っていた700年のうちのある日に、生命の泉を求めに来た少年の話をエレインはバンに打ち明けます。少年の未来を思い、彼を無傷で帰そうとしたエレインの判断をバンは否定しました。
 少年が盗賊に殺されてしまったことはエレインに責任があると、バンは責められた彼女はショックに泣き出します。そんな彼女に、バンは聖女などやめてしまえと外の世界へと誘いをかけます。
 エレインは、700年の間、誰にも言えなかった気持ちをバンに打ち明けるのでした。

■ コメント ■
ノベライズにおいて「少年」の存在は特筆すべきものです。エレインの心にも、特に傷になって残っているはずだと思いました。
そんな彼女の傷さえ、バンなら触れられる。安易な慰めではなく、彼女が本当に求めていた救いをくれる。彼女にとって彼がそういう存在であれば良いと願いをこめて書いたように記憶しています。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






聖女の祈り

■ チェックポイント ■
 死者の都/3DSゲーム設定/シリアス/原作オチ

 死者の都での戦いが終わり、キングはエレインとの別れを済ませます。仲間たちがバンとエレインとの関係を噂している間、まさに二人は別れの時を惜しんでいました。
 エレインと向かい合うバンは、黙り込んでいます。エレインがバンの幸福を願いますが、そのためにはエレインの存在が不可欠だとバンはようやく答えました。
 彼の幸せのためなら、自分を忘れても構わない。エレインはそう願い、彼の前から消えてしまっても良いとさえ考えますが、彼のことを想えば想うほどかえって彼女の姿が明瞭となるのが死者の都です。
 去り行くバンに、エレインは改めて彼の幸せを祈ります。その祈りが、彼に親友をその手にかけさせることになるとは知らないまま。

■ コメント ■
3DSゲームと原作とのリンクを試行錯誤した結果の産物であり、死者の都でバンを見守るエレインの気持ちを想像して書いたものです。のちに原作でエレインが復活した際、彼女がまだバンへの未練があって、しかもそれが同族やジェリコを攻撃するほどのものであったとは誰が知りえたでしょうか(言い訳)。
相手を一途に想う愛は美しいです。が、行き過ぎると狂気と区別がつかなくなります。王都決戦でのバンは狂気の数歩手前まで追い詰められていたのかもしれません。彼を追い詰めたものが、エレインの祈りそのものなら、こんなに悲しいことはない。
そんなものは私の妄想だ、原作はきっと素敵な結末を用意してくれる。そんな願いをこめた、厄払いのような作品です。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






賊の純真 聖女の強欲

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時点/シリアス/両片想いからの両思い/キス/性行為を匂わせる描写あり/もやもやオチ

 常春の妖精王の森に突然の雨と雷鳴。バンとエレインはアルモカの大樹の穴に雨宿りをします。慣れない雷へのエレインの不安を、バンは彼女を抱えることで和らげようとしました。
 バンのおかげでエレインの気持ちは落ち着きますが、彼は次第に落ち着きをなくしていきます。バンの心に情欲を見出したエレインは、嫌悪感よりも期待が先に立ち、戸惑う彼の背中を押しました。
 嵐が過ぎ去った翌朝、エレインはバンとの行為を振り返ります。目覚めたバンは、エレインを外の世界へと誘いました。罪悪感にエレインはバンの誘いを拒み、しかし穴から出て行こうとする彼を引き止めました。
 エレインを振り返ったバンは、顔をゆがめ、悲鳴のような怒りを発しました。

■ コメント ■
バンとエレインはプラトニック、という自分の信念を破ってまで書きたかった、二人のお初物語in妖精王の森になります。あの頃は、セブンデイズでバンとエレインが結ばれているなんてトンデモ設定だと思い込んでいて、サイトとはいえ掲載するのが怖かったです。
幸いなことに、あたたかいお言葉をたくさんいただけました。自サイトの作品群でも五本の指に入る人気咲作です。ありがとうございます。
二人の行為は、雨と雷鳴にかき消され、他に知るものは人っ子一人、森の動物たちでさえ一匹もいない、二人だけの特別な秘密、というつもりで書かせていただきました。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






Guilty, guilty, not guilty!

■ チェックポイント ■
 原作時点/シリアス/死別中/エレイン不在/エレインの死にまつわるバンとキングの会話

 <七つの大罪>の掟に反して、バンにエレインの死に様についてキングは尋ねます。エレインをバンが直接手にかけたとは信じないキングに、バンはとぼけますが、使者の都でのことを持ち出されて反論を封じられてしまいました。
 バンの<強欲の罪>は冤罪だとキングは断言、しかしバンは聖女殺しの罪を他人に譲る気はありませんでした。バンが赤き魔神を挑発しなければ、エレインは死ななかったと思うからです。
 キングはあくまでも罪を被ろうとするバンを泣きながら罵ります。そんなキングを、バンはやはりエレインと似ていないと思いました。

■ コメント ■
バンの<強欲の罪>は本当に冤罪なのか、エレインの死に本当にバンは責任がないのか。そんな疑問から生まれた作品。キングとバンの義兄弟会話を書いてみたかったというのもあります。そして書くなら、最初の会話はエレインがテーマであるといいと。
裁判よりも何よりも、自分の罪を自覚しているバンだからこそ、キングはエレインとの仲を認めてくれていたらいいなぁ。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






オマエに夢中

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時点/シリアス/キス/策士なバン

 バンはエレインとするキスが好きでした。一方で、生命の泉にたどり着けたのが自分でなかったら、彼女は別の男とキスをしていたかもしれないと思うと不快な気分になってしかたがありません。
 考え事にキスがおざなりになるバンに、エレインは他に待つ人がいるのかと不安がります。しかし、不安が強いのはバンのほうです。特に彼女が口癖のように話す彼女の兄の存在が気がかりでした。
 エレインの気を引きとめるため、策をろうしてきたバンはこのまま彼女を奪ってしまおうかと企むのでした。

■ コメント ■
嫉妬するバンは「Be my girl」が初めてだとばかり思っていましたが、そういえばこのバンも嫉妬していましたね(笑) 拙作には珍しい恋愛巧者なバン。こんな彼をもっと書いてもいいのかもしれません。
これ以前の作品は、どれもサイト開設前のものですね。今と違ってかなりシンプルな作風が続きます。これはこれでバンエレにハマりたてのパッションがあって、面白いのかな。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






妖精族は見る目がない

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時点から原作時点/無自覚イチャラブからのシリアス/キング

 バンはエレインを可愛いと思っています。それを彼女に伝えますが、しかしエレインはその自覚がありません。同族からも、彼女は一度も可愛いと言われたことがありませんでした。
 バンがからかっているのだと怒るエレインですが、恥ずかしがりながらも彼女は彼も素敵だと告げるのです。
 キングの正装のセンスをバンは理解できません。キングは正装ならエレインも褒めてくれたと自信満々。バンは兄妹そろって見る目がないと呆れました。

■ コメント ■
エレインがキングを褒めたのはお世辞からだと思って書きましたが……ノベライズでのエレインの手厳しさを見るに彼女はキングにお世辞は言わないかなぁ。
キングとバンがエレインについて会話するシーンは楽しいのですが、どこか切なくもありますね。
バンにとって、「可愛い」と思うのは後にも先にもエレインだけ。ここは今でも譲れません。

ページトップ  この作品を読む(別窓)






軟膏より手のひらを

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時点から原作時点/無自覚イチャラブからのシリアス/終盤にバン←セネット作品とリンク

 エレインの攻撃で傷だらけになっていたバンを、彼女は森の木の実で軟膏を煎じて手当てをしようとします。痛いのが嫌だと逃げるバンをどうにかなだめすかして手当てを終えたエレインは、彼の傷口に優しく手を添えました。エレインにとっては兄を思い出す懐かしい行為でした。
 痛くないと喜ぶバンに、エレインは軟膏をプレゼントしますが彼は受け取りません。エレインがいればいい、という彼に聖女としての自制心は失われてしまうのでした。
 ダルマリーのダナの家での夜食で、セネットから託された軟膏をバンはエリザベスに渡してしまいます。彼の心の傷を癒せるのは、エレインの手のひらだけでした。

■ コメント ■
バン←セネの作品を先に書いて、その裏話として考えました。
ポイントは、エレインとキングの思い出です。エレインは気丈な女の子ですが、だからこそ彼女の弱音を気づけるのはキングだけだったらいいなぁと。そしてそんなキングの大きな優しさが、エレインを介してバンを癒していたら……。原作での義兄弟の関係が楽しくなりますね!

ページトップ  この作品を読む(別窓)






花嫁泥棒

■ チェックポイント ■
 妖精王の森/セブンデイズ時点/無自覚イチャラブ/腕繋ぎ

 ラベルコレクションの話ついでに、バンは賊としての仕事のことも披露します。その日、彼が話してくれたのは花嫁泥棒についてでした。
 ジバゴと組んだ仕事で、バンは花嫁を盗み出しました。花嫁の意味を知ったエレインは、バンの仕事を批難しますが、花嫁の本当の恋人は別にいたのだとバンは彼女に打ち明けました。
 バンは恋をしたことがありません。深く他人と関わったこともありません。エレインはそんなバンとの関わりを望みます。彼女に一緒にいたいと告げられたバンは、俺で良いのかと彼女に尋ねました。

■ コメント ■
自分の得意ジャンルのエピソードも混ぜ込んだ、思い入れのある作品です。
エレインはヘルブラムから聞かされて、つがいの意味を知っていました。しかし、本当の意味では理解していなかったのでしょう。ただの知識にすぎなかったものが、バンのおかげでリアリティを持つ。そんな話はよく書いてますが、たぶんこれが一番最初です。

ページトップ  この作品を読む(別窓)